韓国では結婚しても夫婦の名字が違う?なぜ同じ姓にしないの?

韓国ドラマに登場する夫婦の名前を見て、「夫はキムさんなのに、妻はパクさん?」と気になったことはありませんか。

韓国では、結婚しても夫婦それぞれの姓は変わりません。日本のようにどちらかが相手の姓に合わせることはなく、結婚前の名前をそのまま使います。

では、なぜ韓国では夫婦で姓をそろえないのでしょうか。

目次
  1. 韓国の夫婦別姓は日本とどう違う?
  2. なぜ夫婦で同じ名字にしないの?
  3. まとめ

韓国の夫婦別姓は日本とどう違う?

たとえば、キム・ミンスさんとパク・ジヨンさんが結婚しても、妻はパク・ジヨンさんのまま。「キム・ジヨン」と名乗ることはありません。

日本で「夫婦別姓」と聞くと、結婚後も夫婦が別々の名字を使える制度を思い浮かべるかもしれません。一方、韓国では昔から結婚しても姓を変えないのが普通です。

結婚による改姓がないため、仕事で使ってきた名前も変わりませんし、銀行口座や身分証明書の名義を変更する必要もありません。

日本人の知人には、離婚したあとも結婚していたときの名字を使っている人が何人かいます。以前、なぜ旧姓に戻さないのか聞いてみたことがあります。

理由は、銀行口座の名義変更や会社への届け出など、いろいろな手続きが面倒だからというものでした。仕事で使ってきた名前もまた変えることになりますし、子どもがいれば、その名字をどうするかも考えなければなりません。そうしたこともあって、結婚していたときの名字をそのまま使っていると話していました。

韓国では結婚するときも離婚するときも基本的に姓は変わらないので、こうした手続きの違いは大きいと思います。

なぜ夫婦で同じ名字にしないの?

その背景には、姓を祖先から受け継ぐものとして大切にしてきた歴史があります。

韓国の姓を理解するうえで欠かせないのが「本貫(ポングァン)」です。

本貫は、一族の祖先にゆかりのある地域を表します。同じキム(金)姓でも、金海(キメ)を本貫とする「金海金氏」と、慶州(キョンジュ)を本貫とする「慶州金氏」は別の系統です。

本貫は今住んでいる場所や生まれた場所とは限りません。ソウルで生まれ育った人の本貫が金海や慶州ということもあります。

普段の名前には付けませんが、本貫は同じ姓を持つ人々の家系を区別するために使われてきました。

かつて韓国では、姓と本貫が同じ人同士の結婚を禁止していました。この制度は2005年の民法改正で廃止されましたが、本貫が結婚にまで関わっていたことからも、その重要性が分かります。

結婚したからといって、自分が生まれた家系まで変わるわけではありません。女性が結婚後も姓を変えずにきたのは、こうした姓の捉え方と関係しています。

まとめ

韓国で結婚しても姓が変わらないのは、姓を祖先や家系と結びつけてきた歴史があるからです。

日本とは違い、韓国では結婚後も夫婦それぞれが生まれたときの姓を使い続けます。

参考情報

※制度に関する記述は2026年11月時点の情報です。

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