韓国の気候同行カードの使い方|買い方・料金・T-moneyとの違い
ソウル旅行で地下鉄やバスを何度も使うなら、「気候同行カード(キフドンヘンカード・기후동행카드)」という乗り放題タイプの交通カードがあります。
旅行者向けには1日券から7日券まであり、対象となる地下鉄やバスを期間中何度でも利用できます。
まず知っておきたいのは次の4つです。
- 1日券は5,000ウォンから
- 実物カード代3,000ウォンが別途必要
- 主にソウル市内の地下鉄・バスで利用できる
- 仁川空港からソウルへ向かうときには使えない
30日券は2026年8月末でチャージ終了、9月末で利用終了となり、旅行者向け短期券(1・2・3・5・7日券)は継続しています。ここでは現在の料金や買い方、利用範囲、T-moneyとの違いを紹介します。終了時期はソウル市の公式案内にも掲載されています。
目次
1. 気候同行カードとは?
気候同行カードは、ソウル市が導入した定額制の公共交通カードです。
T-moneyは、乗るたびに運賃を支払います。一方、気候同行カードは先に利用日数を選ぶ方式です。その期間中は、対象の地下鉄やバスを何度でも利用できます。
旅行者向けの短期券は、1日・2日・3日・5日・7日の5種類です。
明洞(ミョンドン・명동)、弘大(ホンデ・홍대)、聖水(ソンス・성수)、東大門(トンデムン・동대문)、江南(カンナム・강남)など、1日に複数のエリアを回る旅行に向いています。
2. 短期券の料金一覧
初めて利用する場合は、短期券の料金とは別に実物カード代3,000ウォンがかかります。
例えば通常の3日券は10,000ウォン、実物カード代と合わせて13,000ウォンです。ただし、以下の初回合計には、海外発行カードで払う場合のサービス利用料は含めていません。
| 券種 | 短期券料金 | 初回合計 |
|---|---|---|
| 1日券 | 5,000ウォン | 8,000ウォン |
| 2日券 | 8,000ウォン | 11,000ウォン |
| 3日券 | 10,000ウォン | 13,000ウォン |
| 5日券 | 15,000ウォン | 18,000ウォン |
| 7日券 | 20,000ウォン | 23,000ウォン |
実物カードは使い捨てではありません。そのため、次回のソウル旅行でも再利用できます。
⚠️ 1日券は「24時間券」ではない
短期券は、チャージした日から利用が始まります。
例えば夜8時に1日券をチャージしても、翌日の夜8時まで使えるわけではありません。
翌朝から観光するなら、前日の夜ではなく、実際に使い始める日にチャージするのがおすすめです。
3. 実物カードはどこで買える?
実物カードは、主に次の2か所で購入できます。
① 地下鉄駅の新型発券機
ソウル交通公社が運営する地下鉄1〜8号線の対象新型券売機では、実物カードの購入と短期券のチャージができます。「1号線ならどの駅・どの券売機でも対応」とは考えず、現地の対応表示を確認してください。
VisaやMastercardなど、海外発行のクレジットカード・デビットカードにも対応しています。
海外発行カードで購入・チャージする場合は、平均約3.7%のサービス利用料がかかります。
初めて利用するなら、カードの購入からチャージまで一度に済ませられる新型発券機が便利です。
② 駅周辺のコンビニ
CU、GS25、セブン-イレブン、emart24などでも実物カードを販売しています。
ただし、店舗によっては在庫がない場合があります。
また、カード本体を買っただけでは利用できません。そのため、利用したい短期券を別途チャージする必要があります。
4. 買ってから使うまでの流れ
使い方はシンプルです。
① 実物カードを購入する
地下鉄駅の新型発券機やコンビニなどで購入します。
② 短期券をチャージする
1日・2日・3日・5日・7日券から選びます。
③ 乗るときにタッチする
地下鉄では改札機、バスでは乗車口のカードリーダーにタッチします。
④ 降りるときにもタッチする
地下鉄では改札を出るとき、バスでは降車時にタッチします。
ただし、乗り放題でも降車時のタッチは必要です。バスを降りるときは、カードを片付ける前に読み取りが完了したことを確認しましょう。
5. 利用できる交通機関と対象外
⭕利用できる交通機関
- ソウル地域の対象地下鉄
- ソウル市免許の市内バス
- マウルバス(마을버스)
- 深夜バス
❌主な対象外
- 新盆唐線(シンブンダン線・신분당선)
- GTX
- 広域バス
- 空港リムジンバス
- タクシー
- タルンイ(따릉이)
- 漢江(ハンガン・한강)バス
気候同行カードの短期券は、基本的にソウル市内を中心に使うカードと考えると分かりやすいでしょう。
金浦(キンポ・김포)、高陽(コヤン・고양)、城南(ソンナム・성남)、河南(ハナム・하남)など、ソウル郊外へ行く場合は、目的地まで利用できるか事前に確認しておくと安心です。
仁川空港は「行き」と「帰り」で違う(2026年10月以降)
特に、空港鉄道(コンハンチョルト・공항철도)は利用する方向に注意が必要です。
⭕ ソウル → 仁川空港:利用できる
❌ 仁川空港 → ソウル:利用できない
ソウル市内の対象駅から空港鉄道の一般列車に乗り、仁川(インチョン・인천)国際空港第1・第2ターミナル駅で降りることはできます。
一方、韓国到着後に仁川空港からソウルへ向かうときには使えません。
そのため、到着日はT-moneyやA’REXの乗車券を利用し、ソウル観光を始める日から気候同行カード短期券を使う方法もあります。2026年10月以降の対象範囲はソウル市の案内で確認できます。
仁川空港からソウル市内への移動方法は、仁川空港からソウル市内への行き方|AREX・バス・タクシーを比較で詳しく紹介しています。
6. 2泊3日でも3日券が必要とは限らない
気候同行カードは、宿泊日数だけで選ばないのがポイントです。
1日目: 夜に仁川空港へ到着
2日目: 朝からソウル市内を観光
3日目: 朝から仁川空港へ移動
という2泊3日の旅行なら、気候同行カードを何度も使うのは実質2日目だけかもしれません。
この場合は3日券ではなく、1日券とT-moneyを使い分ける方法もあります。
「何泊するか」ではなく、「何日使うか」「何回くらい乗るか」で考えると選びやすいでしょう。
7. T-moneyとどちらがお得?
| 比較項目 | 気候同行カード | T-money |
|---|---|---|
| 支払い方式 | 期間中乗り放題 | 乗った分だけ支払い |
| 主な利用エリア | ソウル中心 | 韓国各地 |
| 移動回数が多い | ◎ | ○ |
| 移動回数が少ない | △ | ◎ |
| 地方にも行く | △ | ◎ |
ソウル地下鉄の基本料金は、交通カード利用時で1,550ウォンです。
すでに実物カードを持っている場合、基本料金だけで単純計算すると、1日に地下鉄を4回程度利用すると5,000ウォンを上回ります。
ただし、初めて利用する場合はカード代3,000ウォンが必要です。また、T-moneyには乗り換え割引があるため、利用回数だけでどちらがお得かを判断するのは難しいでしょう。
私は、まず行きたい駅がすべて対象範囲に入るか確認するのがよいと思います。対象外への移動が多い日はT-moneyが候補です。一方、対象内を何度も移動する日は気候同行カードを検討できます。こうすると、安さだけで選ぶ失敗を避けやすくなります。
T-moneyの購入場所やチャージ方法、基本的な使い方については、韓国のT-moneyカードの買い方・チャージ方法・使い方と注意点で詳しく紹介しています。
8. 家族で使う場合と払い戻しの備え
家族で旅行する場合も、カードは1人1枚必要です。1枚を2人で共用することはできません。
登録せずに利用することもできます。ただし、払い戻しや紛失に備えるなら「Tmoneyカード&ペイ」への登録が役立ちます。利用履歴の確認や、条件を満たす場合の払い戻し手続きができます。
