韓国旅行に日本の薬は持ち込める?市販薬・処方薬・睡眠薬で注意したいポイント

韓国旅行に行くとき、普段飲んでいる薬や頭痛薬、風邪薬は、そのまま持って行っても大丈夫なのでしょうか。

日本の薬がすべて持ち込み禁止というわけではありません。一方で、日本のドラッグストアで普通に買える薬でも、成分によっては韓国への持ち込みが制限されます。

特に気をつけたいのが、イブやロキソニン、バファリンなどの一部製品です。

この記事では、日本でよく使われる薬を例に、注意が必要な成分や事前承認が必要な薬、旅行前に準備しておきたいことを紹介します。

目次
  1. イブ・ロキソニン・バファリンは韓国に持って行ける?
  2. 正露丸・太田胃散・ビオフェルミンなどの常備薬は?
  3. 持病の薬やAGA治療薬は持って行ける?
  4. 薬やサプリメントはどのくらい持って行ける?
  5. 薬は機内持ち込みと預け入れ、どちらがいい?
  6. マンジャロ・ウゴービ・サクセンダは特に注意
  7. 睡眠薬などで事前承認が必要な場合は?
  8. 出発前に確認しておきたいこと
  9. まとめ
  10. 参考にした公式情報

イブ・ロキソニン・バファリンは韓国に持って行ける?

2026年7月3日、駐大阪大韓民国総領事館は、日本で購入した医薬品の韓国への持ち込みについて注意を呼びかけました。

ここで重要なのは、商品名だけでなく、薬に含まれる成分を確認することです。

注意したい成分が入っている薬

例えば、次の薬には韓国公館が注意を促している成分が含まれています。

  • イブA錠・イブA錠EX: アリルイソプロピルアセチル尿素(AIAU)
  • ロキソニンSプレミアム: AIAU
  • バファリンプレミアム: AIAU
  • パブロンゴールドA〈錠・微粒〉: ジヒドロコデイン
  • 新ルルAゴールドDXα: デキストロメトルファン

特にAIAUは、韓国公館が持ち込み制限の可能性を注意喚起している成分です。

同じブランドでも成分は同じではない

同じブランドでも、すべての商品に同じ成分が入っているわけではありません。例えば、ロキソニンSとロキソニンSプレミアムは名前が似ていますが、メーカーの成分表示によると、AIAUが含まれているのはプレミアムのほうです。

バファリンAとバファリンプレミアムも成分が異なります。

普段は薬の効能やブランド名で選ぶことが多いと思います。それでも、海外へ持って行くときは、商品名の最後まで確認したほうがよさそうです。

「いつも飲んでいる薬だから大丈夫」と思い込まず、箱や添付文書に書かれた成分まで見ておきたいところです。

なお、ここで挙げたのは、メーカーの成分表示と韓国公館の注意情報を照らし合わせた例です。記載のない薬がすべて持ち込めるという意味ではありません。

持参予定の薬に注意成分が含まれる場合は、韓国側へ持ち込み条件を確かめてください。

正露丸・太田胃散・ビオフェルミンなどの常備薬は?

胃腸薬や整腸剤、アレルギー薬なども気になるところです。

日本でよく使われる次の薬については、メーカーの成分表示を見る限り、韓国公館が例示した主な注意成分は見当たりません。

  • 正露丸: 木クレオソート、アセンヤク末、オウバク末など
  • 太田胃散S: ケイヒ、ウイキョウ、炭酸水素ナトリウムなど
  • 新ビオフェルミンS錠: ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌
  • アレグラFX: フェキソフェナジン塩酸塩

もっとも、これらの薬が韓国政府から個別に持ち込みを認められているわけではありません。公館が紹介しているのは主な注意成分であり、すべての規制対象を網羅しているわけではないためです。

常備薬は「念のため」と種類を増やすより、普段使っている薬の成分を確認しておくほうが大切だと思います。海外では、日本と同じ薬が手に入るとは限りません。

実際に持参する商品の箱や添付文書は、捨てずに残しておくとよいでしょう。

また、旅行中に急に薬が必要になった場合、ソウルには夜間に営業する「公共深夜薬局」もあります。

薬局の探し方や利用前の注意点は、ソウルで夜に薬局を探すには?公共深夜薬局の確認方法で紹介しています。

持病の薬やAGA治療薬は持って行ける?

高血圧やアレルギーなどで毎日飲んでいる処方薬も、すべてが持ち込み禁止というわけではありません。一方で、薬によっては事前の手続きが必要になります。

毎日飲んでいる薬は、旅行の持ち物の中でも先に確認しておきたいものです。持ち込みが難しいと分かっても、自己判断で服用をやめたり、別の薬に替えたりするわけにはいかないからです。

睡眠薬・抗不安薬・ADHD治療薬

ゾルピデム、ジアゼパム、アルプラゾラム、ロラゼパム、メチルフェニデートなど、韓国で麻薬類・向精神薬として管理される成分には注意が必要です。

対象となる薬を持ち込む場合は、韓国食品医薬品安全処(MFDS)の事前承認を受けなければなりません。医師から処方されていても、承認なしで持ち込めるとは限りません。

フィナステリド・デュタステリド

AGA治療に使われるフィナステリドやデュタステリドは、2026年7月の韓国公館の案内では、主な持ち込み制限成分として例示されていません。

とはいえ、公館の案内に載っていないことと、持ち込みが認められていることは別です。処方内容が分かる書類を用意し、判断に迷う場合は韓国側に問い合わせておくとよいでしょう。

液体ミノキシジル

頭皮に塗る液体ミノキシジルについては、韓国への持ち込み条件と、飛行機の液体物ルールを分けて考える必要があります。

例えば、リアップX5チャージは1本60mLです。国際線の一般的な液体物制限である「1容器100mL以下」という容量基準には収まります。

ただ、100mL以下なら韓国にも持ち込めるという意味ではありません。医薬品としての持ち込み条件は別に確認してください。

薬やサプリメントはどのくらい持って行ける?

韓国の仁川空港本部税関では、個人で使用する医薬品や健康機能食品について、次のような基準を案内しています。

  • 個人使用の医薬品: 6瓶、または用法上3か月分以内
  • 健康機能食品: 6瓶

これは、一定の条件を満たす個人使用の品物について、輸入要件の確認を免除する際の基準です。

つまり、6瓶以内なら、どんな薬でも自由に持ち込めるという意味ではありません。韓国で特別な規制を受ける医薬品や、輸入が認められていない成分を含む製品は、少量でも別の手続きが必要になる場合があります。

サプリメントも成分によって扱いが変わります。そのため、成分表示がはっきりしない製品には注意が必要です。

数日間の旅行なら、必要な薬を必要な分だけ用意すればよいと思います。商品名や成分が分かる状態にしておくことも大切です。

薬は機内持ち込みと預け入れ、どちらがいい?

普段飲んでいる薬は、できるだけ機内持ち込みの手荷物に入れておくのがおすすめです。スーツケースが遅れて届いたり、紛失したりしても、手元に薬があれば困らずに済みます。

錠剤・カプセル剤

一般的な錠剤やカプセル剤は、機内に持ち込めるものが多くあります。何の薬か分かるように、元の包装や薬袋を残しておきましょう。

液体の薬

国際線では通常、液体物は1容器100mL以下とし、容量1L以下の透明なジッパー付き袋に入れるルールがあります。

一方、機内で必要な液体医薬品は例外扱いとなり、100mLを超えていても必要な量を持ち込める場合があります。その際は保安検査員への申し出が必要です。処方箋や診断書などの提示を求められることもあります。

注射薬・注射器

注射薬や注射針を持参する場合は、薬の持ち込み条件に加え、利用する航空会社のルールも調べておきましょう。温度管理が必要な薬については、持ち運び方を医師や薬剤師に相談してください。

ここで覚えておきたいのは、飛行機に持ち込めることと、韓国への持ち込みが認められることは別だという点です。

マンジャロ・ウゴービ・サクセンダは特に注意

韓国公館が2026年7月3日に公表した注意情報では、次の3製品も持ち込み制限のある医薬品の例として挙げられています。

  • マンジャロ(Mounjaro)
  • ウゴービ(Wegovy)
  • サクセンダ(Saxenda)

自分に処方された薬であっても、一般的な常備薬と同じように持ち込めるとは限りません。使用している場合は、渡航前に韓国食品医薬品安全処(MFDS)へ持ち込み条件を問い合わせてください。

また、旅行に合わせて自己判断で服用を中断したり、量を変えたりせず、処方医にも相談しましょう。

睡眠薬などで事前承認が必要な場合は?

韓国で麻薬類・向精神薬として管理される薬を治療のために持ち込む場合は、MFDSの事前承認が必要です。

申請は、韓国の医薬品情報・申請サイト「NEDrug」からオンラインで行えます。

主に必要となる書類は、パスポートのコピー、航空券の予約情報、医師の診断書、処方箋などです。診断書や処方箋は原則として韓国語または英語で提出します。日本語の場合は、英語か韓国語への公証翻訳が求められます。

審査の法定処理期間は10営業日です。書類に不備があると手続きが長引く可能性もあるため、出発の2週間以上前を目安に、余裕を持って申請するのがよいでしょう。

持ち込みが認められる薬の量は、基本的に韓国滞在中に服用する分です。許可期間は最大90日で、一定の条件では予備として最大5日分が認められます。

申請方法や必要書類については、駐日本国大韓民国大使館の日本語案内で確認できます。

出発前に確認しておきたいこと

薬を荷物に入れる前に、次の点を確認しておくと安心です。

  • 薬の正式な商品名と成分を調べる
  • 韓国で持ち込みが制限される成分が含まれていないか確認する
  • 元の箱や薬袋、添付文書を残しておく
  • 処方薬は処方内容が分かる書類も用意する
  • 事前承認が必要な薬は、出発前に手続きを済ませる
  • 機内持ち込みの条件を航空会社にも確認する

普段飲んでいる薬だけでなく、旅行用に買った頭痛薬や風邪薬も忘れずに確認しておきたいですね。薬の成分は、荷造りを始める前に調べておくと慌てずに済みます。

まとめ

韓国旅行では、日本の薬をすべて持ち込めないわけではありません。イブやロキソニン、バファリン、風邪薬などの一部製品には、韓国で持ち込みが制限される可能性のある成分が含まれています。

大切なのは、商品名だけで判断せず、成分と持参する量を確認することです。

いつも使っている薬ほど見落としやすいものです。判断に迷ったら、出発前に韓国食品医薬品安全処や税関に問い合わせておくのが確実だと思います。

医薬品の成分、韓国の持ち込み規制、航空会社のルールは変更される場合があります。この記事は個別製品の持ち込みを保証するものではありません。

情報確認日:2026年10月27日

参考にした公式情報

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